未知の道へ
もう梅の花が咲いていました。
「孫のお世話がしたいから」
そう言って母は昨年の暮れ、3年間務めた民生委員を辞めました。
祖父の4年余りの介護が終わり、民生委員になり、やっと自由の身に!
少しずつ家をきれいにしようと、忙しくてろくに掃除もできていなかった母は、少なからずこれからの日々を楽しみにしていたはず。
しかーし!
待ってましたとばかりの絶好のタイミングで、
94歳の祖母が寝たきりになってしまいました。
祖父の時は私も一緒に介護をしていたのですが、
今回は母ひとりでやるしかなく、
年明け早々疲労困憊の様子です。
ケアマネさん、デイサービス、レンタルベッド、往診の先生、
訪問看護…このセット!懐かしいなぁ。
祖父と違って、祖母はまだ寝がえりもできて、ひとりで食事もできる。
しかし祖父と違って、あれ食べたいこれ食べたい、クリームを顔に塗ってくれ、
あそこの誰誰さん家は認知症でうんぬん(自分はマシと言いたいのか?)などなど、うるさい。チャーミングな人なら、食べたい欲求も綺麗にしたい乙女心も受け入れられるのですが、まぁほぼ遠い強気な祖母なので母もストレスがたまっているようです。
祖父も祖母も要介護5。祖父はもう亡くなりましたが。
母は毎日料理する気力もなくなり、毎日お弁当やコンビニだという話を聞き、
健康も心配になり、今までは週2回私は息子の顔を見せに遊びに行っていたのですが、ここ最近は野菜たっぷりのおかずをたくさん作って持って行くようになりました。すると喜ぶんですよね。すると嬉しいんですよね私も。
「顔を見せに来てくれるだけでいいから」と父母は毎回言ってくれるのですが、
私も今まで母からおかずをもらって産後の食事を乗り切ったので、
今がお返しの時なのだなと、どんどん張り切って品数も増えております。
祖母が育てた畑いっぱいの野菜たち。
今までは祖母が仕切って、祖母が野菜を採っていたのですが、
今は解放!!!取り放題!
父がくれた厚手の手袋をして、包丁とスコップを持ち、息子を背負いいざ畑へ!
大根、ブロッコリー、ネギ、生姜、人参、白菜、小松菜、ほうれん草、からし菜、玉ねぎ、じゃがいも、里芋、サツマイモ!
すごく楽しいです。
息子の離乳食にも!最近は寒かったり風が強かったりするので、父が採ってきてくれるのですが、とても冷蔵庫が充実しております。
この野菜たちで父母に、今度は何を食べてもらおうかな。
息子がおんぶで寝る1~2時間が料理タイムだけど、
起きるかハラハラドキドキしながら揺れて、歌を歌って今日もお料理いたします。
母が早く楽な生活を送れますように。